読書とは、巨人の肩に乗ること。今日は「若手行政官への推薦図書」リストをご紹介します！あなたにぴったりの本がわかる(？)、簡単な心理テストつき。

　世間を騒がせているコロナウイルス。その影響で学校が休みになり、自宅でできることを探している方は多いのではないでしょうか。また官庁訪問を控えたこの時期、自分の中での国家論や政策論を見つめ直したいと思っている方もきっといるはず。

今日はそんな方におすすめの、__「若手行政官への推薦図書」リスト__をご紹介します！

(※2020.06.02　一部の紹介本を変更、リンクを追記)

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## 目次
[1．「若手行政官への推薦図書」とは何か](#title1)
  ・[誰が選んでいるのか](#title101)
  ・[どんな本が選ばれているのか](#title102)
[2．あなたにぴったりな本は？](#title2)
・[A哲学](#title201)
・[B歴史・伝記](#title202)
・[C政治・行政](#title203)
・[D経済](#title204)
・[E社会・教育](#title205)
・[F自然科学](#title206)
・[G文学・言語](#title207)
[3．こんなに読む時間がない！という人のための裏技](#title3)
[4．最後に](title4)



<span id="title1"></span>
## 1．「若手行政官への推薦図書」とは？
「若手行政官への推薦図書」とは、平成23年(2011年)に、人事院が発表した[図書リスト][2]です。掲載されている書籍の総冊数は73にのぼり、大変充実した内容になっています。
しかし、これらの本は一体誰がどのように選んでいるのでしょうか。
![001](//images.ctfassets.net/xheaiwfe842z/2Eecs5MNA2KO9OWPdAbSZV/ca8d3634d12fac4ae7800243134c1acc/sincerely-media-nGrfKmtwv24-unsplash.jpg)

### 誰が選んでいるのか？<span id="title101"></span>
まず、これらの図書リストの推薦人についてです。
推薦人は25名ほどで、__学識経験者と幹部行政官経験者__で構成されています。そのため、大学の名誉教授の先生から民間企業の役員の方まで肩書は様々です。名だたる方々の推薦だと考えると、読書のモチベーションも高まりますね。


### どんな本が選ばれているのか？<span id="title102"></span>
次に、これらの図書リストにはどんな書籍が掲載されているのでしょうか。
人事院は、以下のように述べています。

> 人事院は、新規採用者から課長補佐級までの若手職員を対象とし、これらの職員が、自ら判断できる精神的基軸を作り、思索力や論理的思考力を涵養するなど、行政官としての素養を高めるための一助となるよう、学識経験者及び幹部行政官経験者の方々に読むことを推奨する図書の御推薦を依頼し、「若手行政官への推薦図書」のリストを作成いたしました。
> 
> 出典：[人事院   若手行政官への推薦図書][2]

　つまり、__年齢・職歴に関係なく、行政官として働く人(働きたい人)の素養を育むための図書__ということです。紙幅の都合上、今回全ては紹介しきれないため、気になる人はぜひ[原本][2]をチェックしてみてください。推薦人の方々からの丁寧なコメントもついています。



<span id="title2"></span>
## 2．あなたにぴったりな本は？
「ブックリストがあるのはわかったけど、どの本から手を付ければいいのかわからない…」
 73冊も掲載されていると、そう思う方は多いのではないでしょうか。そこで、~~私の独断と偏見により~~、あなたにぴったりの本を選ぶ__心理テスト__を用意しました！
 下の画像に沿って、質問に当てはまる答えを選んでみてください。
 ![図2](//images.ctfassets.net/xheaiwfe842z/4xQUH1Ji3TnnagV1peoTVb/0e9532791e9ee54d12ceaf3ce3b757b9/___2.png)
 

いかかでしたか…？それでは、結果を見てみましょう！
※A~Gは人事院による書籍のカテゴリ分けに対応しており、カスミが独自に作成したものではありません。

→Aになった方は[「哲学」](#title201)へ

→Bになった方は[「歴史・伝記」](#title202)へ

→Cになった方は[「政治・行政」](#title203)へ

→Dになった方は[「経済」](#title204)へ

→Eになった方は[「社会・教育」](#title205)へ

→Fになった方はへ[「自然科学」](#title206)へ

→Gになった方はへ[「文学・言語」](#title207)へ

(※一部の本は、出版社や出版年がリストに記載のものと異なっています)
 

### A　あなたにおすすめなのは、ズバリ「哲学」分野！<span id="title201"></span>
何かをひたすら考え続けることも、苦ではないあなた。先人たちが考え抜いた、哲学思想に触れてみるのはいかがですか？

例えばこちらの本！↓
<div class="iframely-embed"><div class="iframely-responsive" style="padding-bottom: 52.5%; padding-top: 120px;"><a href="https://www.amazon.co.jp/%25E6%25AD%25A6%25E5%25A3%25AB%25E9%2581%2593-%25E5%25B2%25A9%25E6%25B3%25A2%25E6%2596%2587%25E5%25BA%25AB-%25E6%2596%25B0%25E6%25B8%25A1%25E6%2588%25B8-%25E7%25A8%25B2%25E9%2580%25A0-ebook/dp/B00QT9X8U0" data-iframely-url="//cdn.iframe.ly/pkABXnn"></a></div></div><script async src="//cdn.iframe.ly/embed.js" charset="utf-8"></script>
この分野では他にも…

- [福澤諭吉「学問の学問のすゝめ」（岩波文庫）](https://amzn.to/2XOJAP5)
- [プラトン（藤沢令夫訳）「国家(上)(下)」（岩波文庫）](https://amzn.to/2U2ZEf0)
- [John Stuart Mill（ジョン・ステュアート・ミル）,“On Liberty”（「自由論」）](https://amzn.to/3doXeyU)
などが紹介されています。

[そのほかの本][2]もぜひチェックしてみてくださいね！

→「3．[こんなに読む時間がない！という人のための裏技](#title3)」へ




### B あなたにおすすめなのは、ズバリ「歴史・伝記」分野！<span id="title202"></span>
夢想家だけれど冷静な視点は持ち続けている貴方。さあ、歴史の世界へ旅に出ませんか？

例えばこちらの本！↓
<div class="iframely-embed"><div class="iframely-responsive" style="padding-bottom: 52.5%; padding-top: 120px;"><a href="https://www.amazon.co.jp/%25E3%2583%2595%25E3%2583%25A9%25E3%2583%25B3%25E3%2582%25AF%25E3%2583%25AA%25E3%2583%25B3%25E8%2587%25AA%25E4%25BC%259D-%25E5%25B2%25A9%25E6%25B3%25A2%25E6%2596%2587%25E5%25BA%25AB-%25E6%259D%25BE%25E6%259C%25AC-%25E6%2585%258E%25E4%25B8%2580-ebook/dp/B00QT9X6ZM" data-iframely-url="//cdn.iframe.ly/7qo6d9E"></a></div></div><script async src="//cdn.iframe.ly/embed.js" charset="utf-8"></script>

この分野では他にも…

- [内村鑑三「代表的日本人」](https://amzn.to/2BnBANm)
- [大谷藤郎「ひかりの足跡―ハンセン病・精神障害とわが師わが友」](https://amzn.to/3eEsSbJ)
- [オルテガ・イ・ガセット「大衆の反逆」](https://amzn.to/3dpvF8H)
などが紹介されています。

[そのほかの本][2]もぜひチェックしてみてくださいね！

→「3．[こんなに読む時間がない！という人のための裏技](#title3)」へ



### C あなたにおすすめなのは、ズバリ「政治・行政」分野！<span id="title203"></span>

抽象的で複雑なものごとにも、しっかりと向き合うことができるあなた。行政官の核ともいえる、政治・行政分野の学びを究めませんか。

例えばこちらの本！↓
<div class="iframely-embed"><div class="iframely-responsive" style="padding-bottom: 52.5%; padding-top: 120px;"><a href="https://www.amazon.co.jp/%25E5%25A4%25B1%25E6%2595%2597%25E3%2581%25AE%25E6%259C%25AC%25E8%25B3%25AA-%25E6%2588%25B8%25E9%2583%25A8-%25E8%2589%25AF%25E4%25B8%2580-ebook/dp/B00BN16XX8" data-iframely-url="//cdn.iframe.ly/gf18wIM"></a></div></div><script async src="//cdn.iframe.ly/embed.js" charset="utf-8"></script>

この分野では他にも…

- [マックス・ウェーバー（脇 圭平訳）「職業としての政治」（岩波文庫）](https://amzn.to/2zHk0Ub)
- [マイケル･サンデル（鬼澤	忍	訳）『これからの「正義」の話をしよう』（早川書房刊）](https://amzn.to/3gGpNd7)
- [塩野七生「マキアヴェッリ語録」（新潮文庫、1992） ](https://amzn.to/2TVzxXa)
などが紹介されています。

[そのほかの本][2]もぜひチェックしてみてくださいね！

→「3．[こんなに読む時間がない！という人のための裏技](#title3)」へ




### D あなたにおすすめなのは、ズバリ「経済」分野！<span id="title204"></span>
現実主義者で物事の仕組やお金の流れに興味を持っているあなた。「経世済民」、世のため人のための学問を学んでみるのはいかがですか。

例えばこちらの本！↓
<div class="iframely-embed"><div class="iframely-responsive" style="padding-bottom: 52.5%; padding-top: 120px;"><a href="https://www.amazon.co.jp/%25E3%2583%2597%25E3%2583%25AD%25E3%2583%2586%25E3%2582%25B9%25E3%2582%25BF%25E3%2583%25B3%25E3%2583%2586%25E3%2582%25A3%25E3%2582%25BA%25E3%2583%25A0%25E3%2581%25AE%25E5%2580%25AB%25E7%2590%2586%25E3%2581%25A8%25E8%25B3%2587%25E6%259C%25AC%25E4%25B8%25BB%25E7%25BE%25A9%25E3%2581%25AE%25E7%25B2%25BE%25E7%25A5%259E-%25E5%25B2%25A9%25E6%25B3%25A2%25E6%2596%2587%25E5%25BA%25AB-%25E3%2583%259E%25E3%2583%2583%25E3%2582%25AF%25E3%2582%25B9-%25E3%2583%25B4%25E3%2582%25A7%25E3%2583%25BC%25E3%2583%2590%25E3%2583%25BC/dp/4003420934" data-iframely-url="//cdn.iframe.ly/cuZUtZ1"></a></div></div><script async src="//cdn.iframe.ly/embed.js" charset="utf-8"></script>

この分野では他にも…

- [Ｐ・Ｆ・ドラッカー（上田訳）「ネクスト・ソサエティー歴史が見たこ
とのない未来がはじまる」ダイヤモンド社（2002年2月）](https://amzn.to/2ZYHEpW) 
- [Kenneth J. Arrow （ ケ ネ ス ・ Ｊ ・ ア ロ ー ） “ Social Choice and
Individual Values”（「社会的選択と個人的評価」） ](https://amzn.to/2ZZ9JNU)
- [ケビン＆ジャッキー・フライバーグ「破天荒！―サウスウエスト航空
驚愕の経営」](https://amzn.to/2ZYIfIc)
などが紹介されています。

[そのほかの本][2]もぜひチェックしてみてくださいね！

→「3．[こんなに読む時間がない！という人のための裏技](#title3)」へ




### E あなたにおすすめなのは、ズバリ「社会・教育」分野！<span id="title205"></span>
思考力と判断力が強みのあなた。数ある社会問題や未来の世界について、思索するのはどうでしょうか。

例えばこちらの本！↓
<div class="iframely-embed"><div class="iframely-responsive" style="padding-bottom: 52.5%; padding-top: 120px;"><a href="https://www.amazon.co.jp/%25E5%25AD%25A6%25E5%2595%258F%25E3%2581%25AE%25E3%2581%2599%25E3%2582%259D%25E3%2582%2581-%25E5%25B2%25A9%25E6%25B3%25A2%25E6%2596%2587%25E5%25BA%25AB-%25E7%25A6%258F%25E6%25B2%25A2-%25E8%25AB%25AD%25E5%2590%2589/dp/4003310233" data-iframely-url="//cdn.iframe.ly/0oMeuE7"></a></div></div><script async src="//cdn.iframe.ly/embed.js" charset="utf-8"></script>

この分野では他にも…

- [梅棹忠夫「情報の文明学」1988年 中央公論社](https://amzn.to/3dqRuVh)
- [李御寧（イー・オリョン）「「縮み」志向の日本人」1982年 学生社](https://amzn.to/36S9JAI)
- [山本七平「「空気」の研究」](https://amzn.to/2zTVwXN)
などが紹介されています。

[そのほかの本][2]もぜひチェックしてみてくださいね！

→「3．[こんなに読む時間がない！という人のための裏技](#title3)」へ



### F あなたにおすすめなのは、ズバリ「自然科学」分野！<span id="title206"></span>
現実主義者でありながらも、冒険心は忘れないあなた。科学が解き明かす未知の世界に、足を踏み入れるのはいかがでしょう。

例えばこちらの本！↓
<div class="iframely-embed"><div class="iframely-responsive" style="padding-bottom: 52.5%; padding-top: 120px;"><a href="https://www.amazon.co.jp/%25E7%25A8%25AE%25E3%2581%25AE%25E8%25B5%25B7%25E6%25BA%2590%25EF%25BC%2588%25E4%25B8%258A%25EF%25BC%2589-%25E5%2585%2589%25E6%2596%2587%25E7%25A4%25BE%25E5%258F%25A4%25E5%2585%25B8%25E6%2596%25B0%25E8%25A8%25B3%25E6%2596%2587%25E5%25BA%25AB-%25E3%2583%2580%25E3%2583%25BC%25E3%2582%25A6%25E3%2582%25A3%25E3%2583%25B3-ebook/dp/B00H6XBDEQ" data-iframely-url="//cdn.iframe.ly/0qLJWlj"></a></div></div><script async src="//cdn.iframe.ly/embed.js" charset="utf-8"></script>

この分野では他にも…

- [今西錦司「生物の世界」講談社文庫](https://amzn.to/2XTjryz)
- [Rachel Carson（訳・青木築一）,“Silent Spring”（訳・「沈黙の
春」）1962 ](https://amzn.to/2BkRc45)
- [養老孟司「唯脳論」1989 年 青土社](https://amzn.to/3gIa1hM)
[そのほかの本][2]もぜひチェックしてみてくださいね！

→「3．[こんなに読む時間がない！という人のための裏技](#title3)」へ




### G あなたにおすすめなのは、ズバリ「文学・言語」分野！<span id="title207"></span>
夢想家で、感情表現豊かなあなた。どこか懐かしいが、何度読んでも違った発見がある…そんな文学に浸るのはいかがでしょうか。

例えばこちらの本！↓
<div class="iframely-embed"><div class="iframely-responsive" style="padding-bottom: 52.5%; padding-top: 120px;"><a href="https://www.amazon.co.jp/%25E5%25AE%2598%25E5%2583%259A%25E3%2581%259F%25E3%2581%25A1%25E3%2581%25AE%25E5%25A4%258F-%25E6%2596%25B0%25E6%25BD%25AE%25E6%2596%2587%25E5%25BA%25AB-%25E5%259F%258E%25E5%25B1%25B1-%25E4%25B8%2589%25E9%2583%258E/dp/4101133115" data-iframely-url="//cdn.iframe.ly/YixVhLu"></a></div></div><script async src="//cdn.iframe.ly/embed.js" charset="utf-8"></script>

この分野では他にも…

- [サン＝テグジュペリ（内藤濯訳）「星の王子さま」](https://amzn.to/3ex20um)
- [司馬遼太郎「坂の上の雲」](https://amzn.to/3eCyDqv)
- [サムエル・ウルマン（作山宗久訳）「青春とは、心の若さである。」](https://amzn.to/3cmB5zR)
などが紹介されています。

[そのほかの本][2]もぜひチェックしてみてくださいね！



## 3．こんなに読む時間がない！という人のための裏技<span id="title3"></span>

![図3](//images.ctfassets.net/xheaiwfe842z/7lZprAq6wZxej8PvRmoGuX/68598487af71a0fb1b4da97d3ceb83fa/sanah-suvarna-D4g64YUacLA-unsplash.jpg)

今まで図書リストの本を列挙してきましたが、なかなかこれだけの本を読む時間はありませんよね…。また、1人で難しい本を読むことに不安を覚える方もいるでしょう。
そんなときにおすすめなのが、__NHKの[「100分 de 名著」](https://www.nhk.or.jp/meicho/)という番組__です。世界中の名著が100分で理解できるように簡潔にまとめられており、わかりやすい専門化の解説もついています。作家(筆者)の生い立ちや、時代背景に関する知識がない状態からでも、存分に名著を味わうことができるのです。
番組を視聴するのが難しい人は、書籍化もされているため、そちらを[購入](https://amzn.to/2ZYA8es)するのもいいでしょう。ぜひ活用してみてください！

<div class="iframely-embed"><div class="iframely-responsive" style="padding-bottom: 52.5%; padding-top: 120px;"><a href="https://www.amazon.co.jp/%25E3%2582%25AA%25E3%2583%25AB%25E3%2583%2586%25E3%2582%25AC%25E3%2580%258E%25E5%25A4%25A7%25E8%25A1%2586%25E3%2581%25AE%25E5%258F%258D%25E9%2580%2586%25E3%2580%258F-2019%25E5%25B9%25B42%25E6%259C%2588-%25EF%25BC%2591%25EF%25BC%2590%25EF%25BC%2590%25E5%2588%2586-%25EF%25BD%2584%25EF%25BD%2585-%25E5%2590%258D%25E8%2591%2597-%25E4%25B8%25AD%25E5%25B3%25B6/dp/4142230956" data-iframely-url="//cdn.iframe.ly/1uVArRP"></a></div></div><script async src="//cdn.iframe.ly/embed.js" charset="utf-8"></script>


## 4．最後に<span id="title4"></span>
ここまでで紹介できたのは、リストに載っている書籍のほんの一部に過ぎません。ぜひこの裏技も駆使しながら、全て読破してみてください！




[1]: #a-tetsugaku
[2]: https://www.jinji.go.jp/kensyuu/110801suisentosyo.pdf
[3]: //images.ctfassets.net/xheaiwfe842z/1MP1VHrg4qZEz5wkZ1fzGJ/fe6627c5b937c25c467d29322a0a7348/_____________2020-04-12_202512.png
[4]: /

【自宅学習に！】人事院公認「若手行政官への推薦図書」73選