【政策論文】書き方のコツ②

今回は、政策論文の資料の使い方やテーマ、字数配分について触れていきたいと思います。
前編もありますので、まだご覧になっていない方は下のリンクからどうぞ!👇

目次

1.資料について
1-1.資料の使い方
①答えの見当をつける
②自分の意見を補強する
③考え方のフレームワークとして使う
1-2.資料はいくつ使えばいいのか
2.出題テーマについて
2-1.近年のテーマの紹介
2-2.論文を書く上での材料
3.字数配分について
4.最後に

1.資料について

1-1.資料の使い方

はじめに、資料の使い方について3つに分けて紹介していきたいと思います。

①答えの見当をつける

1つ目は、問いで求められている答えの方向性を掴むために用います。例えば、「行政官に求められている役割は何か」という問いがあった場合、これだけではどんなことを書けばいいのかわかりません。
そこで資料を見てみると、「今後は政策立案に科学的な知見の導入が求められている」「オープンな議論の場が必要である」などの情報が書いてあったとします。そうすると、行政官の役割としては「科学的な専門知識を持つこと、ないし専門家を政策立案に巻き込んでいくこと」や「市民の意見を積極的に反映できる議論の場づくり」などが求められていると、大体の見当をつけることができます。

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②自分の意見を補強する

2つ目の使い方は、自分の主張の補強です。資料をもとに大体の方向性を決めていくため、1つ目とも大きくかかわってきますが、自分の意見が固まったらその裏付け用に使います。筆者は、単純に抜粋するほかにも「資料1を参照すると~~なことがわかる。よって〈自分の意見〉が必要である。」等の書きまわしで引用していました。

③考え方のフレームワークとして使う

資料に考え方のフレームワークなどが書かれている場合は、論文内に流用することが可能です。例えば教育格差について議論する場合、資料に「政策立案に必要な知識は『専門知』『現場知』『一般知』に大別できる」と書いてあるとします。このとき、このフレームワークを用いて書き進めていくと、整理された議論が可能です。「資料2を参照すると、教育格差問題において専門知は~~、現場知は~~、一般知は~~である。」といった具合に、論点をまとめられます。

1-2.資料はいくつ使えばいいのか

ほとんどの場合、資料は複数(3つのことが多い)提示されています。このとき、1つ以上は引用・参照するようにしましょう。必ずしもすべてについて触れる必要はなく、3つの資料が提示されていたら、2つに触れられれば十分だと思います。

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2.出題テーマについて

結論を言ってしまうと、わかりません!申し訳ないです。ただ、そんな中でもできる対策はあると思うので、わかる範囲で書いていきたいと思います。

2-1.近年のテーマの紹介

近年出題されたテーマを列挙したいと思います。ご参照ください。
あくまで私見ですが、社会問題を論じるというよりも、科学的根拠に基づいた政策立案(EBPM)や、今後の行政組織に求められる変化等が問われる傾向にあると思います。これは特定の新聞記事を読むというより、日々ニュースで目にする行政の対応などについて、一国民の視点からしっかりと意見を持っておくことが重要なのではないでしょうか。

年度テーマ
H24国民の安全と安心
H25現代社会における国境の持つ意味
H26受益と負担のバランスをを公平にするため、税が果たす役割
H272050年の日本が取り組むべき政策
H28個人情報をめぐる問題とその対策
H29データなど科学的根拠に基づく政策立案
H30行政官に求められる専門性と役割
R1組織の自律性とコンプライアンス意識の向上

2-2.論文を書く上での材料

最近の出題傾向とは異なるといえど、論述の過程では特定の社会問題まで具体化して書くことが求められます。そこで、材料として使えそうな社会問題の一覧が載っているサイト、PicoWikiをご紹介します。

Embedded content: http://www.clem.co.jp/picowiki/index.php?title=%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E5%95%8F%E9%A1%8C%E4%B8%80%E8%A6%A7

こちらには、各社会問題のカテゴリとともにキーワードも掲載されているため、関連するニュースの検索なども簡単です。隙間時間に、ぜひ活用してみてください。

book

3.字数配分について

字数配分に関する質問も多くいただきました。これは、問いで何を求められているかによって変わりますが、筆者は300~400字の段落4つか5つを目安にしていました
H30年度の問題、「公共的な課題をとりあげ、政策立案過程において行政官に求められる専門性と役割について論じる」を例に挙げます。このとき、筆者は教育格差を公共的な課題としてとりあげることを決めました。そして全体を以下の4部構成にし、各300~500字ほどで書きました。

  • ①公共的な課題について定義し、教育格差を取り上げる妥当性を述べる
  • ②(一般論として)政策立案過程を、資料を用いながら分解・整理する
  • ③(一般論として)それぞれの立案過程において行政官が要する専門性や役割について、資料を用いながら述べる
  • ④ ②③について、具体的に教育格差へと落とし込みながら論ずる

あくまで個人の方法であり、出題形式によっても変わってくるため一概にひな形を示すことはできまでんが、よかったら参考にしてみてください

4.最後に

再三申し上げましたが、政策論文はあまり点差がつかない試験です。論理構成と問いで求められているものに気を配りながら、最後まで書き終えることを重視してください。
この記事が何かのお役に立てているならば幸いです。

この記事を書いた人

ぐしふぁ
ぐしふぁ
都内大学文系4年生。座右の銘は「鉄は熱いうちに打て」、目標は「有言実行」。初稿から締め切りを全く守れていない。

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