【官僚とマスコミ】映画『新聞記者』で描かれる官僚の姿

やまりん
企画映画メディア

みなさんは映画『新聞記者』をご存知でしょうか?
舞台は現代日本。政権の闇にせまる新聞記者と、若手エリート官僚との対峙・葛藤を描いた作品です。
タイトルは"新聞記者"ですが、ただ新聞記者を追った話ではありません。
今回は、映画『新聞記者』の、官僚サイドの見どころをご紹介します!

目次

1.『新聞記者』とは?
2 官僚サイドのみどころ3つ
① 若手エリート官僚・杉原の葛藤
② 官僚と関わる、リアルな記者たち
③ 内閣情報調査室官僚のセリフ
3.最後に

1.『新聞記者』とは?

『新聞記者』は、2019年6月に公開された映画です!
第43回アカデミー賞では、最優秀作品賞・最優秀主演男優賞・最優秀主演女優賞を受賞しました。

原案:東京新聞記者・望月衣塑子氏による『新聞記者』(角川新書)
出演:シム・ウンギョン、松坂桃李、本田翼 ほか

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あらすじ

東都新聞記者・吉岡(シム・ウンギョン)のもとに、大学新設計画に関する極秘情報が匿名FAXで届いた。日本人の父と韓国人の母のもとアメリカで育ち、ある思いを秘めて日本の新聞社で働いている彼女は、真相を究明すべく調査をはじめる。
 一方、内閣情報調査室官僚・杉原(松坂桃李)は葛藤していた。「国民に尽くす」という信念とは裏腹に、与えられた任務は現政権に不都合なニュースのコントロール。愛する妻の出産が迫ったある日彼は、久々に尊敬する昔の上司・神崎と再会するのだが、その数日後、神崎はビルの屋上から身を投げてしまう。
 真実に迫ろうともがく若き新聞記者。「闇」の存在に気付き、選択を迫られるエリート官僚。二人の人生が交差するとき、衝撃の事実が明らかになる! 
 現在進行形のさまざまな問題をダイレクトに射抜く、これまでの日本映画にない新たな社会派エンタテインメント!あなたは、この映画を、信じられるかー?

公式サイトより

2.官僚サイドのみどころ3つ

映画『新聞記者』のポスターには、「内閣官房vs女性記者」というコピーが書かれています。権力vsマスコミという対立軸の作品では、"権力に立ち向かう"マスコミの姿にフォーカスが当たりやすいと思います。
しかし、この映画で描かれているのは、マスコミの姿だけではありません。官僚サイドのみどころを3つ、ご紹介します!

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①若手エリート官僚・杉原の葛藤

松坂桃李さん演じる若手エリート官僚・杉原は、尊敬する昔の上司から、公務員の務めは「国民に尽くす」ことだという信念を教わります。しかし、内閣情報調査室では、政権に不都合な情報を操作する仕事を担当。杉原は、自分の仕事に強い疑問を抱きます。

また、信念を教えてくれた上司の自殺を機に、政権の「闇」の存在に気づきます。「闇」を暴くために、世の中に声を上げるのか。それとも、沈黙するのか。
このほかにも、キャリア、仕事と家庭の両立など、様々な葛藤が見られます。
人間らしく悩む杉原の姿は、みなさんも共感できる部分が多いのではないでしょうか。

②官僚と関わる、リアルな記者たち

映画では、『新聞記者』の名の通り、記者たちの取材過程や、実際に情報を世の中に出すか判断するところまで描かれています。
官僚と記者は、切っても切れない関係です。
実際、各省庁内の記者室には、記者が在中しています。官僚となった暁には、劇中のように、記者と関わる機会があるかもしれません。

また、官僚志望のみなさんの中には、民間企業の就職活動で、マスコミ業界を考えている方もいると思います。
劇中の新聞記者の様子は、実際の新聞記者のお墨付きなようです。映画ナタリーが企画した、新聞記者たちによる映画『新聞記者』の対談があります。気になる方は、ぜひそちらもチェックしてみてください!

③内閣情報調査室官僚のセリフ

ストーリーの中で、内閣情報調査室での杉原の上司・多田(田中哲司)は、杉原がマスコミに情報を流しているのではないかと疑います。
杉原を問い詰めるシーンで、多田は「この国の民主主義は形だけでいいんだ」と言い放ちます。

劇中、官僚の口からでたこのセリフ。
いまの日本の民主主義は、形だけになっているのか。形だけでいいのか。
政権の「闇」をめぐるこの映画の、テーマの一つだと思います。
官僚志望のみなさんは、どう思いますか。

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3.最後に

この映画の結末は、見る人によって捉え方が違うと思います。ラストシーンの杉原の口元にぜひご注目ください。

現在、映画の公開は終了していますが、Blu-ray&DVDが発売されています。
また、その他Amazonプライム・ビデオ/Google Play/GYAO!ストア/iTunes/TSUTAYA TV/U-NEXTなどでも配信中です。

原案となった、東京新聞記者・望月衣塑子氏の『新聞記者』も、ぜひ読んでみてください!

この記事を書いた人

やまりん
やまりん
都内大学文系4年。運動はあまり好きじゃないけど、かれこれ運動部10年目。官僚・官僚志望の人を、応援しています。

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