【1周年】×KASUMIのこれまでと、これから

ぐしふぁ
企画×KASUMI

こんにちは、ぐしふぁとかっきーです。
気づけばもう2021年…2020年1月に始まった×KASUMIも、既に1周年を迎えようとしています。
この記事では×KASUMI の1年間を振り返りっていきたいと思います。

自己紹介・メンバー紹介

まずはじめに、×KASUMIのリーダー&この記事のライターの1人でもある私、ぐしふぁの自己紹介から始めたいと思います。
私は都内大学の現在4年生で、3年秋(2019年秋)の教養区分で合格し、同年冬から本格的に公務員就活を開始しました。それまで民間企業も雑多に見ていたことが、後々国総就活に抱く違和感につながります。

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また、のちのち×KASUMIに加わってくれるメンバーもここで紹介してしまいます。
現在は私を除いて4名が活動してくれているのですが、彼らは全員高校の同級生たちです。

①どら:京大生のエンジニア。高校生当時から卓越したプログラミングスキルで有名だった。
②かっきー:マーケター。腐れ縁で、(スイスに留学中にもかかわらず)二つ返事で×KASUMIへの参加を決めてくた。
③カードヒーロー:エンジニアがもう1人ほしいとなったとき、参加を快諾。東大でプログラミングを勉強中。
④けーゆ:エンジニア3人目、東大でプログラミングを勉強中。公務員志望でないにもかかわらず、自分から参加を申し出てくれた。

×KASUMIはどのように始まったか

きっかけは、試験勉強や説明会の参加を通じて感じた「え、公務員就活ってやりづらすぎない!?」という思いでした。
この「やりづらさ」には以下の2つの意味があります。

①学生間での情報格差が激しすぎる
②民間に比べてIT化が遅れすぎている

まず1つ目の「学生間での情報格差」についてです。これは大学間の試験情報の格差と、都市地方間での情報の格差を指します。公務員になった先輩の人数、そしてコミュニティの有無などで大学間での情報格差は著しいものになっています。
同時に、(特にオンライン化が進んでいない中では)地理的な問題でどうしても説明会などのイベントに来れず、情報を得られない地方の学生は圧倒的に不利な状況におかれていました。
これらの差は、結果的に試験やその後の官庁訪問での差につながっていきます。
最も公平に機会が与えられるべき公務員がこれでいいのか、という憤りがありました。

また民間就活を経験してみて、官庁就活のやりづらさにも辟易していました。民間企業は就活アプリなどでイベントを一覧してみて、掲示板で情報収集できるのに対し、官庁は各省縦割りで就活に関する情報を出していて、それを一覧できる場所もありません。正直「こういう小さなところでも、公務員の志望者は民間に流れてしまうのでは…」と思いました。

そこで、当時持っていた省庁の採用イベントを一覧できるサイトの素案を、高校で一番プログラミングができたどら君に話してみました。彼はさっそくプロトタイプを作ってくれたのですが、そのクオリティが素晴らしかったのです。私のためだけにこんなサイトを作ってもらうのはもったいない。せっかくならば、 公務員就活の情報格差の是正と「DX」と目指し、一緒に学生団体を立ち上げて、いろんなサービスを世に出していこうじゃないか。 それがカスミの始まりでした。

×KASUMIの1年間の歩み

ここからは、3番目のメンバーである、私かっきーが文責を担当したいと思います。×KASUMIでは企画と実装を繋ぐ役割をになってきました。
×KASUMIもはや1週年となりましたが、時系列にしたがって活動を振り返っていきます。

1月:省庁横断カレンダー

×KASUMI のビジョンは「公務員就活における情報格差をなくす」ことにあります。そのためには、複雑でわかりにくい情報を一元化する必要がありました。私たちが最初に取り組んだのは、各省庁の採用カレンダーを横断的に見ることのできる省庁横断カレンダーでした。

各省庁の採用カレンダーは平文だったりカレンダー形式だったり、時にはpdf形式とバラバラでしたが、エンジニアのどらが一人でコードを書き上げ、まとめ上げてくれました。これによって、採用情報を調べる時間が大幅に軽減されたのではないでしょうか。

3月:霞ヶ関瓦版

×KASUMI は当初から、三つの価値を提供したいと考えていました。一つ目が「まとめる」です。バラバラに各省庁が発信する情報をまとめ上げ、わかりやすくするものです。二つ目が「見える」です。公務員就活に関わる情報をネット上で公開して、東京の学生も、地方の学生も情報を得られるようにするものです。そして三つ目が「つなげる」です。公務員就活に関心のある学生や、公務員の先輩方が情報交換ができるようにネットワークを作るものです。

3月ごろになると省庁横断カレンダーが概ね完成し、次のステップとして就活情報を「見える」ための霞ヶ関瓦版の開発を始めました。これは、就活生や内定者が公務員就活の記事を書き、情報交換するものです。これまでに試験対策からキッズページの紹介まで、様々な記事が掲載されています。この頃にエンジニアのカードリーダーが参加しました。

5月:事前面談会アンケート

5月になると、エンジニアのけーゆが参加し、現在の5人体制となりました。また、コロナウイルスの影響で国家総合職の就活スケジュールが例年と大幅に変わることになりました。例年は公務員試験後に官庁訪問があるのですが、今年は実質的な官庁訪問である事前面談会が公務員試験に先だって行われました。
そこで、私たちはLINE@を使って事前面談会の動向調査を行いました。出口評価や試験の合格状況と、第1タームの通過の相関関係の調査には、のべ477名の方が参加してくださいました。

また、就活生同士の情報共有をするために、掲示板のページを作りました。全体で6700のコメントが寄せられ、視聴数は100万を越えました。(現在では閉鎖し、22卒用を別に作成しています)
この頃には国家公務員就活生や各省庁の人事の方々に×KASUMI の存在が認知されるようになり、開始半年で多くの方々に知っていただけて嬉しかったです。

7月:人物試験対策イベント

7月に入ると本格的に公務員試験勉強が始まりました。そこで、私たちの三つ目の価値である「つなげる」としてオンラインイベントを実施しました。人物試験対策のためにオンライン面接を行い、フィードバックとアドバイスを得られるというものです。初めての取り組みだったこともあり、無料で限られた人数を対象としましたが、数多くの応募を頂き、31人の受験生に参加していただきました。

また、公務員試験に関連したトピックの記事を数多く書き、この1年で最もウェブサイトの閲覧者の多い時期となりました。

9月:22卒へ

8月で21卒の国家総合職就活が終わり、9月からは22卒へと心機一転シフトしていくことにしました。秋には教養区分の試験があるため、22卒の学生にとっては重要な時期でもあることから、教養区分試験を細かく解説した記事を4本書き、これらも多くの方に読んでもらいました。

さらに、×KASUMI がこれまでに築いてきた公務員就活生・内定者とのつながりを生かして将来の就活生に役立てるために、全省庁の内定者を対象とするアンケートをとりました。このデータは内定者ビッグデータとして、来年春までにわかりやすいグラフィックとともにお見せする予定です。

11月:教養2次対策イベント

11月は教養区分の大詰めです。×KASUMI では、夏に続いて教養2次対策イベントを開催しました。今回は企画提案に政策討議、人物試験に至るフルラインナップで就活生にオンライン面接を行い、フィードバックを行いました。今回は一回500円いただくことにしたのですが、延べ84人の教養区分1次合格者に参加していただきました。そして、このイベントでついにサーバー代を補うことができました笑

×KASUMIのこれから

×KASUMI はこれまで2万以上のユーザーを獲得し、就活生の情報格差の改善に寄与してきました。奇しくも今年はコロナの影響で様々なイベントが中止したりオンラインで開催されるなど、オンラインメディアとしての×KASUMI の意義がより高まったのではないかと思います。

これからも×KASUMI は発展を続けます。「つなげる」をさらに拡げるために、来年春までに国総エキスポ(仮題)を開催し、国家公務員に興味のある学生が国家総合職についてより生でリアルな情報を得られるようにします。そして、×KASUMI のサポーターとともに霞ヶ関瓦版の記事を増やし、より多様なニーズに応えていきます。

そして、×KASUMI では現在、エンジニアの大学生を募集しています。×KASUMI の理念に賛同してくれる方であれば、国家公務員を志望するかは問いません。
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この記事を書いた人

ぐしふぁ
ぐしふぁ
都内大学文系4年生。座右の銘は「鉄は熱いうちに打て」、目標は「有言実行」。初稿から締め切りを全く守れていない。

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